戦後の復興期に、多くの住宅を建てるために木を伐りました。その後、たくさんの苗木を植えたのですが、材価の低迷もあり林業者が激減し、人の手が入らない森林が増えています。
左の写真は、静岡市の梅ヶ島地区に足を運んで撮影したものです。適切な間伐や枝打ちが行われないと、木が混み過ぎて太くならない上、地面に陽が当たらなくなり、低層木が生えず、鳥や小動物が寄り付かなくなり、生命力が失われた森林になってしまいます。
木が太くならないということは、光合成も活発に行われなくなりCO2を吸着しませんし、酸素も出さなくなります。また表土が露わになるので、雨で土砂が流出し、土砂災害の遠因にもなっています。結果として地域の大切な水や空気に大きな悪影響を及ぼします。もちろん全てではありませんが、このような森林が増加しています。